こんにちは!
ジルクエストのえっちゃんです!
みなさん!
CADCAM冠の治療トラブルはございますか?
発生したトラブルの割合のうち
脱離は4%、破折は1%くらいの割合で起こってるみたいです
弊社もCAD/CAM導入時(4年前)は
支台歯形態や接着方法を周知しておらず
これまでの補綴物と同じように取り扱いされているところでは
脱離が多かった時期がありました…
今回は脱離について注目してみたいと思います!
脱離の原因には多くの因子があり
* 歯の個体差
* 口腔内環境
* CAD/CAM材料の処理方法の差異
この3つの中にもたくさんの因子があります
原因を明らかにするのは難しいので
いかにリスクを低減させるかが重要ですね
また、脱離までの期間ですが
短期間での脱離が大部分を占めているとのことです
原因を考察すると以下の4つに分類されます!
1.支台歯形成の不良
支台歯形成時は、クリアランスや形状に注意する必要があり
可能な限り厚みを確保することが求められます
各設備や材料の特性上生じる禁忌事項もあり
補綴物が十分な機能を果たせなかったり、適切に製作できなかったりします
2.接着界面の汚濁物質の除去が不十分
CAD/CAM冠の内面や支台歯表面に汚濁物質が付着した状態で接着を行うと
レジンセメントに含まれる成分が、CAD/CAM冠や支台歯の表面に接触できず
結果的に接着が阻害され、接着の失敗や短期間で脱離する原因となります
サンドブラスト直後のCAD/CAM冠、切削直後の支台歯は
非常に多様な汚濁を受けやすいので、洗浄が必要です
3.アルミナサンドブラスト処理、表面処理剤の塗布不良
レジンブロックは加圧して重合硬化させた材料なので
比較的接着しにくいみたいです
特に、タイトルの2つは機械的結合と化学的結合が期待できるので
必要不可欠になります!!
このことは多くの文献で必要性が主張されていますよね
なんと驚くことに
約4割の症例でサンドブラスト処理が行われていない
という調査もあがっているみたいなので
早くいろんな方に伝わるといいです!
4.接着性レジンセメントの使用方法が不適切
・セメントの選択が不適切
グラスアイオノマー系レジンセメント、リン酸亜鉛セメントのような
合着系レジンセメントは、化学的接着効果が無く脱離の原因となるので推奨しない
このあたりは結構メジャーになってきていますよね!
・接着方法が不適切
プライマー処理の不十分や
化学重合タイプのレジンセメントで2種類以上のペーストなどの
混和が不十分で化学重合が効率的に起こっていないなど…
接着界面において、物理的結合・化学的相互作用を得ることができないと
レジンセメントの硬化がしっかりしていても、接着界面から補綴物が外れることがあります
以上の4つの分類に分かれますが
脱離のトラブルは複数の要因が複合的に絡んで発生するので
なにが原因かを明らかにするのは難しいですよね
セット後短期間(半年以内)での脱離は
支台歯形成や接着工程の影響が大きく
セット後長期間の脱離は
レジンセメント自体の劣化や咬合などによる接着界面劣化
CAD/CAM冠の摩耗による影響が大きいみたいです
いくら上記のことを気を付けていても
CAD/CAM冠治療において向かない症例もあるので…
少しでも頭の隅っこにを入れておいていただけると幸いです!
次回は、接着手順・接着工程別に必要なこと
について詳しく更新したいと思います!
長くなりましたが
ここまでお付き合いいただきありがとうございます!
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実物を見ていないのでどんな感じか気になります!
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